THE電話回線手配 現場チームインタビュー − ビジネスフォンチーム主任者 井本秀治

ビジネスフォンチームで主任を務める井本秀治のある電話工事現場を密着取材。実際の工事現場の様子やビジネスフォン工事のポイント、この仕事にかける思いなどをご紹介します。

もくじ 

1. 状況に応じて柔軟に提案修正
2. 3名編成で16台の設置工事
3. 工事の仕上げはスムーズなシステムデータ設定
4. 井本秀治の一言 『お客様の要望を正確に理解すること』が一番大切


■ 状況に応じて柔軟に提案修正
 


今回工事を取材させていただいた事務所

-- 今回お問合せを頂いたお客様について教えてください。

今回、配線工事したのは「株式会社愛ホーム不動産」様です。現在の事務所が手狭になり、近くに新たな事務所を増やすことになったそうです。愛ホーム不動産ご担当の萬谷周子様は、電話回線手配とビジネスフォン工事をまとめてできる業者をインターネットで検索。何社もの見積と提案を比較検討された結果、「THE電話回線手配」を選んで頂きました。

-- 「THE電話回線手配」のどういうところがよかったのでしょうか。

今回の移転プロジェクトに関しては萬谷様が全てを統括。移転手続は慣れないことが多く大変だったようです。その中で、「営業担当が訪問して工事完了までサポートする」という当社スタイルに共感して頂けたようです。工事後、「電話に関しては初心者だったので、1から教えて下さりとても助かりました。準備期間も短かったので、早い対応に感謝しています」と、コメント頂き大変嬉しく感じています。

 


当初のご提案配線図

-- お客様は、どんなご要望をお持ちでしたか?

はい。お客様は、電話回線の新設と、ビジネスフォン端末15台とFAXの計16台の設置を希望されていました。また、同時に8人は使いたいという要望がありました。

通常、このようなケースでは、1回線で同時に2通話できるISDN回線を4回線、別途ファクス専用にアナログ回線1回線の計5回線の電話回線を引きます。そこで、5回線だと電話回線の開通までに時間がかかる可能性があることをお伝えしました。

-- 回線数によって、時間がかかることがあるのですか?

はい。5回線以上の場合、事務所の賃貸契約書のコピーをNTTに提出する必要があります。賃貸契約書に借主・貸主双方の捺印が済んでいない場合は電話回線の手配を進みません。今回のお客様は、貸主側の都合により契約書の捺印が完全ではありませんでした。

-- 困りましたね。それでどうされたのですか?

新事務所の営業開始日が迫っていました。そこで、いくつかプランを作りご提示しました。その中で「最短の日程で電話・FAXが使える。但し同時通話をFAX利用中のみ7人に制限される。」という【4回線プラン】でOKを頂きました。その後、すぐに手配を開始し、なんとか営業初日に工事日を滑り込ませることができ、ほっとしました。

■ 3名編成で16台の設置工事

-- ビジネスフォン工事は、どのようなチーム編成で行うものですか?

今回の工事は、私を含め3名チームで編成しました。私が主装置の設置工程を、他の2名が電話機の配線・接続工程を担当します。チームの人数は電話機の設置台数により大きく前後します。3台程度の工事なら、1名でお伺いします。50台を超えると8人で2日がかりというような場合もあります。
 

3名のチームに加え、営業担当も同行

-- 今回の工事は、どういう手順で進めたのかを教えてください。

お客様事務所で余ったビジネスフォン電話機が15台あり、当社はそのビジネスフォン電話機に対応する主装置とユニットをご用意しました。まず、主装置とユニットを開封・点検し、設置します。ひとかかえある大きさなので、設置にはある程度のスペースが必要です。お客様と相談し、エアコンと壁との隙間に設置することにしました。

次に、電話回線を主装置につなぎこみます。室内には、運悪く電話回線の配管がありませんでした。そこでお客様と相談し、天井近くのエアコンホースから電話回線を引き込むようNTTの配線作業担当に指示しました。このNTT配線、通常は30分程度で終わることが多いですが、今回は配管がないというイレギュラーのため約2時間かかりました。

電話回線を主装置につなぐ作業

 


薄い帯状の電話ケーブルで配線

次に、他2名でビジネスフォン電話機と主装置をつなぐ配線を行います。実は、床によって配線方法は異なります。OAフロア(床が底上げされているタイプ)の場合、床下に電話ケーブルが配線できます。この場合、電話ケーブルは通常の安価なタイプが利用できます。ただし、OAフロア床以外は、注意が必要です。

-- OAフロア床以外はどういうデメリットがあるのですか?

OAフロア床でない場合、カーペットと床との間に薄い帯状の電話ケーブルにて配線をします。この配線は高価なため別途材料費がかかる場合もあります。この材料費は割高で、1000円/1mかかるケースもあり注意が必要です。こちらの事務所はOAフロア床ではなかったため、薄い帯状の電話ケーブルを利用して配線しました。

■ 工事の仕上げはスムーズなシステムデータ設定

 


システムデータの設定作業中

-- その後、作業はどのように進めましたか?

つなげた内線電話をテストして、最後に電話機の使い方をお客様にご説明して終了するのですが、その前に重要な工程があります。それは「システムデータ設定」です。

-- 「システムデータ設定」とはなんですか?

はい。システムデータ設定とは、ビジネスフォンに留守電や短縮の登録をしたり、電話着信時にどのような動作をさせるのかを設定する作業です。ビジネスフォンは線をつないだだけでは動かないので「ビジネスフォン工事の核」となる花形の作業です。これは我々工事人しかできません。

ビジネスフォンの機能はとても多彩です。そこで、私のチームでは、お客様がどんな電話の使い方をしているのかを、お客様とコミュニケーションをとる中で把握するよう心がけています。たまに話しづらい工事人もいますが、それだとなかなかお客様も希望を言いづらいんじゃないかと思うんです。そういった意味では、高い技術があることも大切ですが、お客さまの要望を正確に理解するためのコミュニケーション力の方が大切なんじゃないか、と最近強く感じるようになってきましたね。

-- たしかに工事の人って無愛想っていうイメージありますから。話しやすい人は助かりますね。今回の工事が終わってのご感想はいかがですか?

今回の配線工事では、NTT配線で予想外のトラブルがありましたが、うまく対応できました。こういう時は、お客様だけでなく我々電話工事人がNTT工事人に直接指示できて良かったなと思います。

また、主装置の設置場所として、エアコンの横という判断は大正解でしたね。ほとんど配線が露出せずにすみました。配線を隠すことは配線工事の基本なので、お客様にも喜んで頂けたと思います。

■ 井本秀治の一言 『お客様の要望を正確に理解すること』が一番大切

-- 日頃から心がけていることなどありましたらお教えください。

 


「お客様に喜んで頂けるのが
何よりの喜びです」

まず、慎重な作業を行えるよう心がけています。お客様も電話は「つながって当たり前」という意識は強いですから。丁寧さを要求される、大変緊張感のある仕事ですが、お客様が便利に電話をお使い頂いているのをみると本当に嬉しい気持ちになります。

また、土日や夜間工事時にトラブルがあった場合などは、メーカーも休みで頼れません。そういった状況でも工事を仕上げられるように、日頃から新しい知識の習得や技術の向上に心がけています。私、実はかなりの勉強家なんですよ。外見からそうは見えないとよく言われますが(笑)

-- 会社の態勢としてトラブル対策はありますか?

最近は、中古品もすごく扱いやすくなって数もでています。ただ、「中古品は故障しやすい」とご心配の方も多いですね。そこで、アロワーズでは「メンテナンスチーム」を設置し、他社よりもかなりアフターサービスに力を入れています。会社では常時100台以上の電話在庫を所有。万が一のトラブルに備えています。設置後、電話が使えないトラブルは1秒でも早く解決できるよう、可能な限り早く駆けつける体制です。

-- 最後に、お客様にメッセージがありましたらお願いします。

この仕事を始めて8年になりました。おかげさまで年間で300件以上、通算3000件以上のお客さまの電話工事を担当しました。この経験をもとに、お客さんのご要望を正確に理解した工事をしたい。チーム責任者として、どんな現場でも全体を把握し適切に現場を仕切りたい。そして、トラブルを未然に防ぎたいと思っています。よくばりですかね(笑)
お客様に喜んで頂けるのが何よりの喜びです。私が工事にお伺いした際はぜひよろしくお願いします。

-- お疲れさまでした。ありがとうございました。


アロワーズ営業担当 安仲より


愛ホーム不動産の皆様、本日はありがとうございました。今回の工事は急なお話しでしたが、なんとかご希望の日程内で無事終え、内容的にもご満足頂き大変嬉しく思っております。また、オフィスの電話増設の際には、お気軽にご連絡ください。今後とも、よろしくお願い申し上げます。


※ 取材日:2010年12月
※ 取材・製作:カスタマワイズ